ガリンコ号Ⅱの紹介
ドリルのような前面の「アルキメディアンスクリュー」が特徴的な砕氷船「ガリンコ号Ⅱ」。1997年(平成9年)1月から運航しています。ガリンコ号Ⅱの大きさは約150トンと小型。海面に近いところで流氷が見られるのも魅力です。氷を割る音と振動が体に伝わってくる感動を味わうことができます。
総トン数 | 150トン |
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全 長 | 35m |
全 幅 | 7m |
旅客定員 | 195名 |
速 力 | 11ノット |
プロペラ1基(船尾) | |
アルキメディアンスクリュー2基(船首) |
1階 客室
ガリンコ号Ⅱの1階にある客室です。船首方向に売店(※現在休止中)、後部にはトイレ、自動販売機があります。
2階 客室
2階には、海側を向いた椅子が並ぶ客室があります。
2階 展望スペース
2階の展望スペースでは、オホーツクの風を感じながら、夏は釣り、冬は流氷観光が楽しめます。
船首側窓
船前方の窓では、アルキメディアンスクリューを観察できます。流氷帯を航行している時は、迫力のシーンを見ることができます。
1階 トイレ
1階船室の後部に水洗トイレ(洋式3)があります。
1階 自動販売機
1階船室後部に清涼飲料水の自動販売機があります。
1階 売店
1階船室に売店があります。※現在休止中
ガリンコ号の歴史
ガリンコ号は1987年(昭和62年)2月1日に就航しました。当初の定員は32名で、世界初の流氷砕氷観光船でした。
その後1988年(昭和63年)に2階建てへと改造され、定員は70名となりました。1996年(平成8年)3月10日までの10シーズンに渡り、延べ8万人以上の観光客の方に利用していただきました。
現在は紋別海洋公園ガリヤゾーン内に陸揚げ展示されており、その巨大なアルキメディアン・スクリューを目の当たりにすることができます。
初代ガリンコ号【 1987年2月1日~1996年3月10日 】
総トン数 | 39トン |
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全 長 | 24.9m |
全 幅 | 7.6m |
旅客定員 | 70名(就航当初は32名) |
速 力 | 3~4ノット |
機 関 | アルキメディアンスクリュー4基(船首) |
初代ガリンコ号【 陸上展示 】
初代ガリンコ号は紋別海洋公園ガリヤゾーン内に陸揚げ展示されています。
また、初代ガリンコ号は日本船舶海洋工学会による第1回「ふね遺産」に認定されています。
~スクリュープロペラの原型となる螺旋スクリュー推進流氷海域遊覧船~
※詳細はこちら
試作艇1号機
試作艇1号機は、アルキメディアンスクリューによる砕氷能力の検証のために作られた試作機です。
試作艇では、砕氷能力だけでなく氷上の移動も能力の一つとして考慮されています。氷上ではドリルの回転で前に進むことができて、極寒の地で水陸両用として使うための検証実験が行われました。この試作艇をもとに、初代ガリンコ号が作られます。
総トン数 | 1.6トン |
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定 員 | 2名 |
速 力 | 水上:3.1ノット 氷上:4.8ノット |
機 関 | 空冷4サイクル2気筒ガソリンエンジン |
流氷クルーズの魅力
冬の北海道オホーツク海沿岸を閉ざしてしまう流氷は海の邪魔者として扱われていました。
これを逆手に取ったのが"流氷観光船"です。
紋別市ではアラスカの油田開発用に 試験的に作られた砕氷船を「ガリンコ号」と名付け、観光客を乗せて流氷の海へ乗り出しました。
2004年に「流氷とガリンコ号」として北海道遺産へ登録されました。
現在では、ガリンコ号IIと2021年1月に就航したガリンコ号III IMERUが運行し、初代ガリンコ号は陸上展示をしています。
ガリンコ号に搭載されているアルキメディアン・スクリューで流氷を砕き割って縦横無尽に進みます。
流氷をガリガリと砕きながら豪快に進んでいく姿はここでしか体験できません!
全身から伝わる振動を感じてください。
この時期に見られる生物として流氷の天使クリオネや天然記念物のオジロワシとオオワシ、アザラシが流氷とともにやってきます。
サンライズクルーズ
【 運航期間:2月土・日・祝 】
ガリンコ号ⅢIMERUは朝の特別便として「サンライズクルーズ」を運航しています。運航期間は2月の土日祝となっており、夜も明けきらない6時に出航します。(2/22~2/24は5:45出港)
海から出てくる日の出は、本当に美しいです。
ぜひサンライズクルーズに乗船してみてはいかかでしょうか。
※天候によっては朝日をご覧いただけない場合もございます。
予めご了承ください。
サンセットクルーズ
【 運航期間:1~3月 】
大山に沈む太陽。赤く染まる空と海と流氷帯。
時がゆったり流れているような、そんな不思議な体験ができます。
太陽が沈んだ後のトワイライトタイムは必見!!
その日、その時しか見られない...美しい光景が見られるかもしれません。
※天候によっては夕日をご覧いただけない場合もございます。
予めご了承ください。
Q&A 流氷に関するよくある質問
Q:流氷はどこから来るの?どうやってできるの?
A:流氷はシベリア沿岸とサハリン東岸で作られ、東樺太(カラフト)海流に乗って北海道までやってきます。
その後は稚内を回り込んで海岸に沿って東に流れる宗谷暖流に乗って紋別までやってきます。
Q:流氷の観測はいつが見頃?
A:流氷初日は例年1月下旬から観測されます。終日は3月中旬になります。
流氷観測のピークは2月中旬から3月上旬頃です。
しかし地球温暖化の影響で年々観測できる日程が狭まっています。
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