海氷の名前
新成氷 [New ice/しんせいひょう] (N)
新しくできた氷に対する総称で晶氷、グリース・アイス、雪泥、スポンジ氷などが含まれる。
晶氷 [Frazil ice/しょうひょう] (Cr)
水中を浮遊する微細な針状あるいは板状の氷。
グリース・アイス [Grease ice] (Gr)
晶氷より後の凍結段階で、晶氷が互いに集まって水面にスープ状の層を作って
いる。光をあまり反射しないので、海面はにぶく見える。
いる。光をあまり反射しないので、海面はにぶく見える。
雪泥 [Slush/せつでい] (Sl)
氷の上で水を十分含んだ雪、または豪雪の後の水中のネバネバした浮遊する雪のかたまり。
ニラス [Nilas] (Ni)
薄い弾力のある外殻の硬い氷で、波・うねりでたやすく曲げられ、強く押されると指を組み合わせたような形(ゆび状のしあがり)になる。表面は光沢がなく厚さは10cm以下、暗いニラスと明るいニラスとに分けられる。
暗いニラス [Dark nilas] (Nd)
厚さ5cm以下の非常に暗い色のニラス。
明るいニラス [Light nilas] (Nl)
厚さ5cmより厚いニラスで、暗いニラスより明るい色をしている。
はす葉氷 [Pancake ice/はすはごおり](P)
互いにぶつかり合って縁がまくれ上がったほぼ円形の氷塊。直径30cm~3m、厚さは約10cmになる。グリース・アイス、雪泥、スポンジ氷などから弱いうねりでつくられたり、氷殻やニラスがこわれたり、波やうねりのはげしいときは薄い板状軟氷がこわれたりしてできる。それはまた、しばしばある深さで、物理的性質の異なった水塊間の境界面でできて表面に浮いてくることがあり、急速に広い海面を覆う。
板状軟氷 [Young ice/ばんじょうなんぴょう](Y)
ニラスから一年氷への移行の段階で、厚さは10~30cmの氷。薄い板状軟氷と厚い板状軟氷に分けられる。
一年氷 [First-year ice/いちねんごおり] (W)
板状軟氷から発達し、一冬より長くは経過しない海氷で厚さ30cm~2m、薄い一年氷、並みの一年氷、厚い一年氷に分類される。
参照:海上保安庁 海氷情報センター 海氷に関する用語(→HP)
映像はオホーツクタワー研究員撮影